高札とは、法令等を板に書写し、これを高札場に掲げ、その趣旨を迅速に人々に知らしめるためのものです。
この高札は、高さ40センチ、幅160センチで明和7年(1770年)に奉行所から発給されたものです。
江戸時代を通じて、大島村(現上越市大島区)では繰り返し凶作による飢饉が起こっていますが、特別な対策も講じられない中で年貢の取り立てだけは厳しかったため、随所で百姓一揆が起こり、農民が村を捨てて逃げるという事件も起きました。幕府は徒党、逃散、強訴を禁じるとともに、その訴人も奨励しました。この高札にも、訴人には褒美として銀100両を与えると書かれています。
昭和62年6月11日に旧大島村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。