この仏壇は、旧高尾村の専敬寺(真宗大谷派)門徒の旧家に伝わったもので、現在、牧区の牧ふるさと村内のふるさとの家(庄屋の家屋を移築)内に展示してあります。内陣中央には方便法身尊像(阿弥陀如来)の絵像を置き、その左右には九字と十字の名号が掲げられています。制作は明治時代初期のものと考えられています。
高尾村は小黒村(安塚区)の専敬寺の檀家を多く有する地域で、古くから門徒が成立していました。この門徒が戦国時代に石山本願寺へ救援に行き、織田信長と戦ったと伝えられています。
昭和55年6月24日に旧牧村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。