これらの石鏃は、鍋屋町(なべやちょう)遺跡で行われた昭和34年(1959年)の発掘調査で出土しました。
石鏃は矢の先につける石器で、狩りの道具と考えられています。
写真(右)は、長さ2.1センチ、巾1.8センチ、厚さ0.3センチで、黒曜石でつくられています。写真(左)は、長さ1.5センチ、巾1.6センチ、厚さ0.2センチで、粘板岩でつくられています。2点とも基部がない、「く」の字形のものです。一緒に出土した土器の制作年代から、これらの石鏃も縄文時代前期のものと考えられます。
昭和56年6月5日に旧柿崎町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。