密蔵院の護摩堂外壁を装飾する彫刻群で、文化11年(1814年)の護摩堂再建に合わせて制作されました。
彫刻は、ケヤキ材を用いた4面からなり、それぞれ一面が縦219センチ、横260センチの大きさで、中国の故事をモチーフにし、龍や天女、朱雀などが浮き彫りされています。
制作は、江戸浅草の茂右衛門を棟梁とし、高田城下の宮大工又吉、万吉、重五郎によるものと伝えられています。
密蔵院は、近世において米山薬師の別当を務めた寺院です。
昭和47年3月4日に旧柿崎町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。