このどぶねは、長さ約10メートル、幅約1.4メートルの木製で、昭和30年代に糸魚川市の舟大工、水越猪之松による制作とされています。
どぶねとは、丸木船(刳舟:くりぶね)の形を残した和船で、船足が早く軽量で長く使用できるのが特徴です。沖乗りするものではなく、主として沿岸部の地引網漁に用いられ、操法はもっぱら櫂(かい)によるものです。
このどぶねは、大潟区土底浜集落の網元の家で使用されていたものが旧大潟町に寄贈されたものです。現在は中郷区の岡沢拠点収蔵施設に収蔵してあります。
昭和58年1月28日に旧大潟町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。