仏足石とは、ブッダ(仏陀)の足跡の形を石に彫りつけ、画いたものです。菩提樹・法輪などとともに、仏像が制作される以前からブッダそのものを表現したものとして、礼拝の対象とされました。善徳の仏足石は、縦73センチ、横82センチ、厚さ18センチの自然石が用いられており、蓮華座の台石に載せられています。
制作年代や伝来はわかっていませんが、足跡の模様が、大行寺型といわれる京都大行寺に伝わる仏足石(安政3年(1856年))と共通することが指摘されています。
善徳寺は古くは真言宗でしたが、一時廃絶し、安永9年(1780年)に浄土真宗寺院として再興されました。
昭和51年12月20日に旧吉川町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。