「十三夜」は、吉川区西野島に伝わる民俗芸能です。寄太鼓、笛、揚げ音頭・本音頭、踊りから構成されています。明治時代に地固め作業の囃子が伝承され、形式を整えてきたと伝えられています。
「揚げ音頭」という労作歌は、「だいもち引き」と呼ばれる材木の引き出し作業や「石ばんかち」と呼ばれる地盤固めの作業で歌われ、転じて、家屋の上棟式に続く棟梁送りや婚礼の荷送りのときなどに歌われました。「十三夜」という呼び方は、この労作歌の「はやし言葉」の「ジョウサンヤ」からきています。歌と太鼓の音に合わせて踊ります。
昭和57年1月28日に旧吉川町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。