この石鋸は、平成2年(1990年)の小丸山遺跡の発掘調査で出土しました。
大きさは長さ19.3センチ、高さ6.8センチで、安山岩で作られています。正面形が横長の楕円形で、断面形が凸字状を呈する、磨製の石器です。凸字状の幅が狭い方の頂部の形状が鋭くない点、使用した痕がみられない点から、擦切具ではなく、石冠の仲間のひとつと考えられています。石鋸のほかに、石冠・石刀が揃ってほぼ完全な形の状態で出土しました。
平成5年10月28日に旧中郷村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。