この筆塚は、高さ167センチ、幅76センチで、正面には「筆塚」と太文字で記され、側面には「龍と龍 影やかげろう 塚の上 鱗ニ」と俳句が刻まれています。江戸時代の制作であると考えられています。
嘉永年間(1848~1854年)、伊勢国(現在の三重県)津藩を離れて流浪の旅にでた公田権右衛門がこの地に留まり、子どもや大人に文字や詩歌を教えたといわれています。この筆塚は、毛筆供養・書道の上達を願うだけでなく、公田への尊敬の念を込めて、弟子たちが建てたものです。
昭和47年8月22日に旧中郷村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。