これは、板倉区猿供養寺の正浄寺跡から出土した銭貨です。道路を切り開いた際に、布袋に入った状態で発見されました。
総数は約4,420枚を数え、大半が中国からの渡来銭です。鋳造されたのは、7世紀から15世紀までと年代幅が広く、日本でもあまり出土していない軋封泉寶(けんぷうせんぽう)も含まれています。
大量の銭貨を一括して埋める理由ははっきりとはわかっていません。貯蔵・貯蓄、戦争や天災などに際しての緊急避難、まじないなどの宗教的な意味合いといったさまざまな説があります。
平成14年3月14日に旧板倉町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。