この板碑は、高さ約190センチ、幅約40センチ、安山岩でつくられています。南北朝時代の制作と考えられています。
板碑とは、主に供養塔として用いられる石碑の一種で、板状に加工した石材に梵字(ぼんじ:仏の象徴として書き表す文字)や供養年月日などを刻みます。この板碑は、上に向かって細くなる柱状の板碑で、碑の上部には大日如来をあらわすバンの梵字が薬研彫りで刻まれています。
当時は筒方から山寺薬師へ向かう街道があり、この板碑が立つ小字名「馬道」からも往来の盛んな道筋にあったと考えられています。
平成14年3月14日に旧板倉町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。