浄覚寺本堂を装飾する龍や力士像などをモチーフにした明治期の彫刻が文化財に指定されています。
制作は、新潟県市振村(現糸魚川市)の宮大工・北村家一門によるものです。北村家は江戸時代後期から昭和時代にかけて活躍し、新潟県内はもとより、富山県や長野県にかけて多くの優品を残しています。浄覚寺には北村家の三代「正信」(喜代松)、四代「四海」(直次郎)、五代「正信」(広吉)の親子3代に渡る作品が残されています。とりわけ四代の四海と五代の正信は、寺社装飾にとどまらず彫刻家としても大成し、後に帝国美術院展の審査員も務めました。
平成元年3月24日に旧板倉町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。