この塔は、石祠内に安置された高さ約55センチの青面金剛像で、日、月、二匹の猿と二羽の鶏とともに描かれています。また、石祠前面に「寛文二年十一月 仙王寺」と、寛文2年(1662年)の年号が刻まれてあることから、江戸時代の制作であることが分かります。
室町時代から盛んになった庚申信仰は、新潟県内では江戸時代中期以降に流行し、各地に多くの石塔を残しました。この石塔は制作年代のわかる、県内でも早い造塔の一つです。
平成10年6月25日に旧板倉町の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。