この像は、像高43.5センチメートル、ヒノキ材を用いた寄木造で、右足結跏(けっか:足の甲を反対の足のももの上に乗せる坐法)、左足をおろして坐る半跏像です。右手は胸前で軽くにぎって錫杖(しゃくじょう)をとり、左手には宝珠を持ちます。首には胸飾りが掛かりますが、この胸飾りと錫杖は後補(こうほ:あとから制作されたもの)です。南北朝時代に京都で制作されたと考えられていますが、宝積寺へ招来された時期などはわかっていません。
昭和60年3月29日に旧清里村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。