末野須恵器窯跡群は、8世紀から9世紀にかけての、須恵器を焼いた窯跡群で、神田長峰窯跡1号、2号、3号、末野窯跡、新溜池窯跡の5基で構成されています。須恵器とは、1000度以上で焼き上げる、灰色の固い焼き物の総称です。窯の構造は、傾斜面に溝を掘り、天井を半円状に土で塗り固めたトンネル型の登り窯です。ここでは、主に食器や貯蔵用の壺や甕などの日常雑器類が焼かれましたが、中には土馬(どば:土製の馬形)のような特殊なものもありました。
昭和52年3月23日に旧三和村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。