宝暦元年(1751年)4月25日から26日の夜中に発生した、当市の高田平野を震源とする高田地震(マグニチュード7~7.4とされる)により引き起こされたがけ崩れ「名立崩れ」の跡です。名立小泊の海岸段丘の中央部に東西500~600メートルにわたり、現在も地震の爪痕が残っています。
発災当時、名立小泊は一瞬のうちにほぼ全村が海中に押し流されてしまいました。91戸のうち、被害を逃れたのは3戸だけで、住民も525人のうち、406人も亡くなったと当時の記録に残っています。この地区が、復興を遂げ、地震前の生活に戻られたのは、100年以上もたってからともといわれています。
平成5年2月22日に旧名立町の文化財に、平成19年6月1日に上越市の文化財に指定されています。