この文書は、1,204点から成っており、慶長19年(1614年)の開府以来、高田藩の町年寄を勤めた森家に伝来した史料群です。江戸時代から明治時代後期のものです。
森家文書は(1)町年寄の職務に関わるもの(2)商人や地主としての家業経営に関わるもの(3)森家の姻戚関係や家経営に関わるものの3つに大別できます。森家は町年寄として城下の町人を統括する役目とともに、「大五香湯」という家伝薬の販売や酒造業など多方面の家業経営も行っていました。そのため、森家文書は有力な町人の営みだけではなく、町年寄の機能や城下町高田の社会構造がよく分かる史料群となっています。
上越市へ寄贈され、公文書センターで保管しています。