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金銅虚空蔵菩薩懸仏

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印刷用ページを表示する 掲載日:2022年10月27日更新

金銅虚空蔵菩薩懸仏(画像)
五十君神社の本地仏と思われる懸仏

  • 名称:金銅虚空蔵菩薩懸仏
  • (名称ふりがな)こんどうこくうぞうぼさつかけぼとけ
  • 指定:県指定文化財
  • 指定年月日:昭和43年3月29日
  • 種別:工芸品
  • 地域:三和区
  • 所在地:上越市三和区所山田550
  • 所有者等:五十君神社

微証・伝来

 鏡板径15.1センチメートル、像高5.7センチメートルの菩薩像を表す小形の懸仏で、五十君(いぎみ)神社の社殿内に安置されている懸仏です。同社の本地仏(ほんじぶつ)と思われます。

 本地仏とは、仏教の広まりと、共に発生した神仏習合の思想によるもので、日本固有の神々は、実はインドの仏が日本を済度(さいど:苦しみや困難から救済すること)するために姿を変えて現れた姿であるという考え方です。

 本体は線刻の蓮華座に座る虚空蔵菩薩坐像で、木製の岩座の上におかれ、鏡板の上に取り付けられています。宝冠に五ヶ仏が線刻されており、左手には宝珠を持っていますが、右手の持物は失われています。ガラス玉を連ねた瓔珞(ようらく:首に架けられた装具)もよく残っており、本体左右の鏡板上には、花瓶が打ち付けられており、右側の花瓶には、蓮の実をガラス玉で表現した蓮華が付いています。

 天蓋部分は基板を除いてほとんど失われてしまっていますが、鏡板には覆輪(ふくりん)をめぐらし、釣輪座には獅嚙(しかみ:歯をむき出しにした動物の模様)を具備しています。

 本体と蓮華座は一鋳で鍍金(ときん)が施され、鏡板には鍍金された当時の状態がよく残っています。

 やや切れ長の目、小さく結ぶ口元などから、鎌倉時代末期の制作と考えられます。小形ながら、異形的な懸仏で、全体的に保存状態も良好であり、注目すべき遺品です。

このページに関するお問い合わせ先

上越市

〒943-8601 新潟県上越市木田1-1-3電話:025-526-5111Fax:025-526-6111

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