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二枚起請文

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印刷用ページを表示する 掲載日:2022年10月27日更新

二枚起請文(画像)
浄土宗の開祖、法然上人の教えが記される二枚起請文

  • 名称:二枚起請文
  • (名称ふりがな)にまいきしょうもん
  • 指定:県指定文化財
  • 指定年月日:昭和38年3月22日
  • 種別:書跡・典籍
  • 地域:合併前上越市(高田区)
  • 所在地:上越市寺町2-6-45
  • 所有者等:浄興寺

微証・伝来

 この二幅には、浄土宗を開いた法然(1133~1212年)の法語(仏法の教えをわかりやすく説いた文章)が記されています。また、起請文とは、神仏への誓いを記した文書のことを言います。これらは、いずれも浄興寺9世功観(こうかん)が文明10年(1478年)に記した裏書から、浄興寺8世の周観(しゅうかん)(1399~1465年)が書写したものであることがわかります。この法語が、当時長沼(現在の長野県長野市)にあった浄興寺の常住物(じょうじゅうもつ:寺院の財産)として大切にされていたことがうかがえます。

 左は一枚起請文と呼ばれるもので、建暦2年(1212年)1月23日、臨終の間際にあった法然が、浄土往生の奥義(おうぎ)と、信者としての心得を簡潔に一枚の紙に記して弟子に与えたもので、法然の教えの要旨が凝縮されたものとして、古くから珍重されています。原本は、京都の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)に所蔵されています。  

 右は一枚起請文と同じような内容ですが、本願をたのむことの真意と念仏行者の心得を、より厳しく、しかも長文でつづっています。

 浄興寺に、これら起請文が伝来することは、室町時代における地方の真宗の実態を知るうえで、貴重な資料といえます。

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〒943-8601 新潟県上越市木田1-1-3電話:025-526-5111Fax:025-526-6111

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