(県指定、絵画)
少康和尚を描いた画像です。少康が大きな声で念仏を唱えるたびに口から阿弥陀如来が飛び出して連なった、という奇瑞などを表しています。画風は中国の南宋の影響を受けているといわれ、上部に書かれた法語の書風などから、南北朝時代から室町時代初期に日本で書写されたものと推定されます。
浄興寺への伝来等ははっきりしませんが、少康の独立した画像はとても珍しく、絵画史の価値とともに、たいへん貴重な逸品です。
少康
浄土五祖の一人で、中国の唐時代中期に活躍した高僧です。浄土教を大成させた善導大師(ぜんどうだいし)の教えを世の中に広めることに努めました。