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現在地トップページ > 上越市の文化財 > 木造薬師如来坐像、木造釈迦如来坐像、木造阿弥陀如来坐像

木造薬師如来坐像、木造釈迦如来坐像、木造阿弥陀如来坐像

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印刷用ページを表示する 掲載日:2023年1月5日更新

木造薬師如来坐像(画像)県指定文化財 木造釈迦如来坐像 写真
山寺薬師堂に安置されている薬師如来坐像(1枚目)、釈迦如来坐像(2枚目)

県指定文化財 木造阿弥陀如来坐像 写真
阿弥陀如来坐像(3枚目)

  • 名称:木造薬師如来坐像、木造釈迦如来坐像、木造阿弥陀如来坐像
  • (名称ふりがな)もくぞうやくしにょらいざぞう、もくぞうしゃかにょらいざぞう、もくぞうあみだにょらいざぞう
  • 指定:県指定文化財
  • 指定年月日:昭和53年12月26日
  • 種別:彫刻
  • 地域:板倉区
  • 所在地:上越市板倉区東山寺1030
  • 所有者等:山寺薬師堂保存会

微証・伝来

 古くから「山寺薬師」と呼ばれ信仰を集めてきた如来像3躯は、板倉区東山寺の薬師堂内に横に並んで安置されています。いずれも、像高は142センチメートル。ヒノキ材を寄せて造られた木彫像で、木肌をいかした素地造りに螺髪(らほつ)や唇などに彩色を施し、目には水晶製の玉眼(ぎょくがん)を、額には金銅製の白毫(びゃくごう)を嵌入(かんにゅう)しています。

 中央の木造薬師如来坐像は、蓮華座の上に結跏趺坐(けっかふざ)し、左掌に薬壺(やっこ)のせ、右手は施無畏(せむい)印を結びます。昭和35年(1960年)に解体修理が施された際、胎内(頭部)から墨書銘が発見され、制作過程が明らかとなりました。
 銘によると、本像は、三善讃阿(みよしさんあ)を檀那(だんな:寄進者)に、沙門祐山が勧進(かんじん:募財)して、京都の六条仏所の大仏師、筑後法眼(ちくごほうげん)により、応永2年(1395年)に制作されたことがわかります。
 向かって右側の木造釈迦如来坐像は、右手は施無畏印、左手は与願(よがん)印を結びます。墨書銘から薬師如来と同じく筑後法眼の作で、明徳5年(1394年)に造仏されたことがわかります。
 向かって左の木造阿弥陀如来坐像は、腹前で定印(じょういん)を結びます。前者の2仏と異なり、墨書銘はありませんでしたが、技法や作風から3躯は同時期に一具として制作されたものと考えられます。

 なお、本像を寄進した「三善讃阿」は、親鸞の室、恵信の父として知られる三善為教(みよしためのり)の子孫ではないか、と考えられています。また、本来は現在失われている大日如来と宝勝如来を含めた五智如来(ごちにょらい)として造仏されたとも伝えられています。

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