この資料は、高田藩15万石の藩主榊原家に伝来した資料群で、その数は16,945点にもなります。江戸時代のものです。
榊原家は、江戸幕府創業の功臣で徳川四天王と称される康政を祖とする大名家で、寛保元年(1741年)に9代藩主政永のときに姫路から高田へ移封となり、以後廃藩置県まで、高田藩15万石を領知しました。
榊原家資料は、藩政史料と旧藩士家の伝来文書を中心とした「榊原家文書」、藩校修道館の旧蔵書等からなる「修道館文庫」、代々の藩主の遺品や自筆の書簡、重書類、印判、書画など、榊原家由来の資料を基本とする「榊原家史料」の三つから構成されます。また、近世以降の蔵書目録もあり、資料の伝来の経緯を個別に確認することが可能で、複数度の転封を経験した譜代大名の資料群としては、質・量ともに優れた稀有な資料群であるといえます。