櫛池の隕石(1枚目)、櫛池隕石落下公園(上越市清里区上中条)(2枚目)
櫛池の隕石は、大正9(1920)年9月16日夕方、当時の櫛池村上中條の水田に落下しました。
「ゴォッー」という飛行機が近づいてくるような大音響とともに飛来し、落下した際には爆音とともに水煙が10メートルも舞い上がったといわれています。
隕石は長さ18センチ、高さ9.8センチ、重量4.42キログラムで、鉄分が多く含まれているため磁石がつきます。分析の結果、ケイ素やマグネシウムなどが含まれていることもわかっています。
落下後しばらくの間は櫛池小学校に保管されていましたが、現在は上越清里星のふるさと館で保管、展示されています。また、昭和49年3月30日に新潟県の文化財(天然記念物)に指定されています。
天文指導協力員会
櫛池の隕石は、46憶年前の太陽系誕生の際の情報を内部に保存した貴重な存在であり、宇宙や地球の歴史を知る上でも、生命やその周囲の環境を考える上でも、極めて教育的価値の高い存在です。
100年前の落下以来、継続してこの上越市清里区に保管され、地域の宝として大切に扱われてきた歴史的価値もあります。
上越清里星のふるさと館とともに、この「櫛池の隕石」を大切に保管し、地域の宝としての意義と価値を紹介していきたいと考えています。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。