大廣寺に伝わる2体の秘仏
大廣寺は、文禄元(1592)年、福王寺の山寺街道沿いにあった仏生寺の末寺を曹洞宗に改宗して現在の位置に移したと伝えられています。
- 薬師如来地蔵菩薩坐像
両手に宝珠を持つ姿の地蔵菩薩ですが、時代を経る中で宝珠が薬壷として認識され、薬師如来として信仰されていったと考えられます。寺伝では運慶作とされています。また大廣寺は、山寺五山の一つで薬師如来を本尊とする華園寺と同じ「長嶺山」を山号としており、関係が推察されます。
- 毘沙門天像
清里区上田島に所在していた福田山 毘沙門院(大廣寺の末寺)に安置されていましたが、平成年間に無住寺となり、平成20年代に毘沙門院の解体に伴って大廣寺に移されました。現在の像は全面が黒塗りとなっていますが、鎧の部分に丁寧な彫刻が施されていることなどから、制作当初は極彩色であったと考えられます。
活動団体
宗教法人 長嶺山 大廣寺
活動内容など
活動団体からのメッセージ
- 地域の宝認定後は、定期的な御開帳を検討しています。他にいつでも見学できる境内には、種々な石仏、石碑等がありますので、是非訪れてください。
関連情報
大廣寺にはほかに2件の文化財が市指定となっています。
その他の「地域の宝」
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。