市では北前船の魅力を歴史文化の観点から理解を深め、地域資源としての魅力や活用の可能性を皆さんと一緒に探っていく機会として、「北前船フォーラム」を開催しました。
(左)当日の会場の様子、(右)講師の高野宏康先生
(左)まちおこし直江津代表の佐藤和夫さん、(右)米大舟披露の様子
直江津舟方節披露の様子
チラシのダウンロードはこちら 北前船フォーラム チラシ [PDFファイル/2.73MB]
当日のプログラムはこちら プログラム [PDFファイル/824KB]
令和3年7月10日(土曜日)
午後2時から午後4時(開場:午後1時15分)
リージョンプラザ上越 2階 コンサートホール(上越市下門前466-2)
テーマ 「北前船の歴史的意義と魅力 北前船遺産を活かした地域振興の可能性」
北前船の歴史的意義や魅力、地域のルーツや各地との「つながり」、文化財の調査研究と観光まちづくりについて講演いだたきました。
当日スライド資料(1)[PDFファイル/2.86MB]
当日スライド資料(2) [PDFファイル/4.39MB]
当日スライド資料(3) [PDFファイル/4.19MB]
(注)当日スライドは、容量が大きいため、分割して掲載しています。
まちおこし直江津がこれまで行ってきた北前船に関する取組、まちおこし直江津が考える、直江津と北前船の関係について報告いただきました。
当日配布資料(1) [PDFファイル/1.65MB]
当日配布資料(2) 北前船がはこんだもの一覧 [PDFファイル/122KB]
北前船がはこんだものマップ(1) [PDFファイル/4.69MB]
北前船がはこんだものマップ(2) [PDFファイル/2.81MB]
北前船の船乗りたちが伝え、今も地域に残る2つの民俗芸能「米大舟」と「直江津舟方節」をそれぞれの保存団体から披露いただきました。
米大舟 夷浜米大舟保存会 舟踊会
直江津舟方節 直江津民謡保存波路会
高野 宏康 氏
国立大学法人小樽商科大学グローカル戦略推進センター学術研究員
博士(歴史民俗学資料学)
1974年、「北前船の里」として知られる石川県加賀市橋立町に生まれる。曾祖父以前は北前船の船乗り。明治大学文学部卒業。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。
研究分野は北前船学、地域資源論、近現代史。
全国各地の北前船遺産の調査研究と活用による地域活性化事業に取り組む。北前船を切り口として、歴史研究と観光・地域振興をつなぐ活動を展開中。
(主な活動)
まちおこし直江津 代表 佐藤 和夫 氏
平成24年設立
文化的な側面から直江津の活性化を図るため、各種講演会や事業の企画を行う。
これまで、北前船や地域の歴史をわかりやすくまとめた子ども向け冊子「なおえつものがたり」の作成や、北前船に関するまち歩きの案内などを務める。
上越市「地域の宝」認定「北前船がはこんだもの」活動団体
元唄は山形県の「酒田節」といわれています。
当時北前船は弁財船(べざいせん)、船乗りたちは弁財衆(べざいしゅう)と呼ばれていました。米大舟の名前の由来は、この弁財衆が訛ったものと言われています。
ゆったりとしたテンポが特徴で、波や背負子(しょいこ)の動きを繰り返しながら踊り続けます。
米大舟は昭和49年3月11日に上越市の文化財に指定されています。また、令和2年度に上越市「地域の宝」に認定しました。
夷浜米大舟保存会 舟踊会
歌い踊り続けられてきた米大舟が存続の危機に陥り、これを何とか存続させていくために昭和13年4月に町内全戸を会員とする夷浜米大舟保存会を設立。現在運営は舟踊会が担っている。
親から子へ、子から孫へと地域が一体となって米大舟を踊り伝えている。
上越市「地域の宝」認定「夷浜米大舟」活動団体
元唄は、島根県の海岸部一帯と瀬戸内海の島々に今も唄われている「さんこ節」から派生した「出雲節」や「安来節」と言われています。「出雲節」や「安来節」は、北前船などの船乗りたちによって酒の席での「騒ぎ唄」として、形を変えながら日本海沿岸の港に伝えられました。
軽快で威勢の良い踊りです。
直江津舟方節は令和2年度に上越市「地域の宝」に認定しました。
直江津民謡保存波路会
大正11年に「直江津波路會」が設立。「越後追分」や「頸城松坂」、「直江津甚句」など、歴史ある唄や踊りの保存、普及に努める。平成2、5、9年の日本郷土民謡協会の全国大会に「直江津舟方節」で出場し、それぞれ8、7、6位を獲得、平成27年の新潟県民謡協会大会では優勝をおさめる。
上越市「地域の宝」認定「直江津舟方節」活動団体