海まつりで米大舟を披露する様子(1枚目)と夷浜町内会秋祭り流しの様子(2枚目)
普段の練習の様子(3枚目)と子どもたちへ踊りを教えている様子(4枚目)
北前船とは江戸時代中期(18世紀頃)から明治30年代まで、大阪と北海道を日本海回りで往復しながら、商品を売り買いしていた商船群です。
北前船は様々な商品を扱ったことから、「動く総合商社」とも言われていました。北前船は物だけでなく、文化も運びました。
「米大舟」はこの北前船の船乗りたちが唄い踊っていたものです。元唄は山形の酒田節といわれています。
当時北前船は弁財船(べざいせん)、船乗りたちは弁財衆(べざいしゅう)と呼ばれていました。米大舟の名前の由来は、この弁財衆が訛ったものと言われています。
米大舟は市内では夷浜のほかに、黒井や大潟区の潟町、土底浜にもそれぞれ伝わっています。
夷浜の米大舟はゆったりとしたテンポが特徴で、波や背負子(しょいこ)の動きを繰り返しながら踊り続けます。
「夷浜米大舟」は昭和49年3月11日に上越市の文化財に指定されています。
また、平成30年に上越市が追加認定を受けた日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間(北前船寄港地・船主集落)」の構成文化財です。
夷浜米大舟保存会 舟踊会
地域で唄い踊り継がれてきた米大舟を後世へ伝えていく活動を行っています。
米大舟は北前船が運んだ歴史ある民謡です。途切れさせることなく、後世へと伝えていきたいと思います。発表する場があると練習にも身が入ります。出演依頼などをお待ちしております。
「上越市「地域の宝」を認定しました。」をご覧ください。