古墳の中の死者を埋葬する部屋「石室」から出土しました。柄(つか)の表面が金で装飾されています。
この大刀が出土した第11号墳からは、他にも武器や装飾品が出土しています。
宮口古墳群の他の古墳と比べて副葬品が多いことなどから、古墳群の中で盟主級の古墳である可能性が考えられています。
古墳時代などに作られていた、刃がまっすぐな刀のことを「大刀」といい、平安時代中頃以降に作られた、刃に反りがある刀を「太刀」といいます。(読み方はどちらも「たち」。)
柄や鍔(つば)などの部分を金・銀や金銅などで飾りつけた大刀を、「装飾付大刀(そうしょくつきたち)」といいます。柄の先の部分(柄頭:つかがしら)の形によって、「円頭大刀」「方頭大刀」「環頭大刀」などに分けられます。