林泉寺 惣門
林泉寺は、長尾家の菩提寺で、長尾景虎(後の上杉謙信)が幼少のころ、武将としての教養を身に着けるために修業をした寺院として知られています。越後守護代長尾能景(謙信の祖父)が父重景の十七回忌法要を営むために明応6年(1497年)に創建しました。
この惣門は、春日山城の裏門を移築したものと伝えられています。建築様式より、室町時代から江戸時代初期に造られた門と推定され、市内最古の建造物といわれています。
柱材はケヤキが用いられ、切妻造の屋根は、平成28年に茅葺から銅板に葺き替えられました。正面には「雲岫関」(うんしゅうかん)の額が掲げられています。装飾のない質素な造りですが、大変落ち着いたたたずまいを醸しています。