この石皿は、昭和41年(1966年)の湯の沢B遺跡の発掘調査で出土しました。市指定の磨製石斧2点と同じ場所から出土しています。
大きさは長軸10センチ、短軸7センチ、厚さ4センチで、角閃石安山岩(かくせんせきあんざんがん)で作られています。平面形は楕円形で、上面の中央部が浅くくぼんでいます。
石皿は通常、まな板兼すり鉢のような用途が考えられており、木の実などを石皿の上に置いて、たたき石で殻を打ち欠いたりすりつぶしたりして使用します。この石皿は通常のものよりも小形のため、何か別の用途も考えられます。
昭和47年8月22日に旧中郷村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。