これは、市文化財「馬躰説明書」とともに岡沢の個人宅に伝来する鈴、手綱、三度掛(33センチ×256センチ)の三点からなる馬具で、中世は軍用馬、近世には農耕馬の産地だったとされる当地方に残るものです。
鈴は鉄製で、手綱につけたと考えられ、手綱は麻でつくられた紫色のものです。また、三度掛は馬の尻にかけるもので、生地に上杉謙信と武田信玄の川中島合戦図があざやかに描かれています。いずれも破損・汚れが少なく、当時の農耕文化を知ることができる資料です。
昭和49年2月8日に旧中郷村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。