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上越市移住オンラインセミナー 「雪の降る上越の暮らし方」を開催しました

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印刷用ページを表示する 掲載日:2025年3月12日更新

セミナーゲスト紹介(チラシ写真)

 上越市での暮らしの魅力や情報を、U・Iターンを検討する皆さんにお伝えする「上越市移住オンラインセミナー」を開催しました。
 今回は「雪の降る上越の暮らし方」と題し、上越市に移住したゲストから移住前後の生活スタイルの変化のほか、雪の楽しさや大変さなどについてお聞きしました。また、上越市のU・Iターンの取組についてお伝えしました。

​ (注)セミナーは終了しました。

ゲストトーク内容(一部抜粋)

猪又さん

自己紹介

 私は新潟県出身で、高校卒業とともに東京へ上京して17年間住んでいました。2023年の夏に上越市に移住し、子育てをしながら自宅でできるハンドメイド作家をしています。
 夫は塗装会社に勤務しており、子どもが3人いて、家族5人で暮らしています。

上越市に移住した理由

 移住のきっかけは、子育てをする中で、東京のアパートでは狭く、近隣への子どもの泣き声や騒ぐ声が気になり、子育てを自由にのびのびしたいと思ったからです。あと、娘がアトピーのため、自然豊かな環境の方が良いのではと考えました。また、私も夫も新潟県出身だったので新潟県内で探し始めました。
 上越市に決めた理由ですが、一軒家でDIY可能な物件を探していたところ、DIY可能で庭と倉庫付き、なおかつスーパー、保育園、小中学校が近くにあるという、今住んでいる物件に出会ったので決めました。加えて、夫はスノーボードが大好きなので、スキー場があること、東京までのアクセスが新潟市内より近いことから上越市を選びました。

移住後の暮らしについて

 移住前後の生活環境やライフスタイルの違いについて、ひとつは、今までは徒歩圏内に美容室やマッサージ、カフェなどお店がたくさんありましたが、今は車が無いと行けないことです。私は運転免許を持っていないので、これを機に今後免許を取る予定です。免許を取るきっかけになって良かったかなと思っています。
 もう一つは良い意味で心機一転なのですが、知人や頼れる人がいない事です。ですが、ありがたいことにご近所さんが本当に親切にしてくださり、右も左もわからない畑づくりも手伝ってくださったり、わからないことは教えて下さったりと、人のあたたかさを感じています。

移住して良かったこと・大変だったこと

 移住して良かったことは、子どもが家の中でも外でも自由に元気いっぱい遊べるところです。夏は駐車場でビニールプールを出して遊んだり、流しそうめんやバーベキュー、花火をしたり、庭で育てた野菜を一緒に収穫したりと、自然と触れ合う機会が増えました。東京の公園で遊ばせた時は、混んでいるので子どもを見失わないように気を張っていましたが、今はそこまで混むことはないので安心して遊ばせられます。
 大変だったことは、車がないと移動がしにくいところです。バスや電車もありますが時間の間隔が長いので、時間に融通が利かないこと、バスを使うにも、バスによっては予約が必要なこと、土曜日・日曜日や祝日は運休のため、交通面で少し不便さを感じています。
 あとは、とにかく虫が多いことが大変です。家の外はもちろんですが、今住んでいる家が古いので、家の中にもたくさん虫がいて、害虫駆除にお金がかかることが大変だなと感じています。
 もう一つは、病院が少ないと感じます。息子が先日、階段から落ちて口をちょっと切ってしまったんですが、夕方だったため病院がやっておらず、急患で病院には行けたんですが、縫える医者がいないとのことで別の病院を紹介され、とても時間がかかりました。事前に病院などは何か所か調べておいた方がいいと思いました。

雪に関する楽しいこと・大変なこと

 雪に関する楽しいことは、庭でかまくらを作ったり、大きな滑り台を作ってそりで滑ったりできますし、子どもがまだちっちゃいため、庭でスノーボードをしたりしています。そのため、雪が積もると子どもたちは本当に大喜びします。また、家から一時間ほどでスキー場にも行けるので、夫と上の娘でスキー場に行っています。あとは、家の外に出ると本当に真っ白で景色がすごく綺麗です。
 大変なことは、雪が積もると朝一で仕事前に雪かき、雪下ろしをしなくてはいけないことです。雪がとても重いので本当に一仕事だなと思います。あとは、屋根からの落雪などにも注意をしています。

古岩さん

自己紹介

 出身は千葉県で本当に街の中になります。現在住んでいるのは、上越市の谷浜・桑取地区というところです。職業は専業農家をしていまして、メインはお米で、サブで野菜を作っています。趣味はバイクとキャンプと冬の狩猟になります。特技は春に田んぼを平らに均すことです。

移住の経緯

 高校時代は農業高校に通っていて、そこでお米と野菜の勉強をしつつ、ライフル射撃部という少し特殊な部活に所属していました。その中で動物が農業被害を出しているという話を聞き、興味を持つようになりました。
 高校卒業後、専門学校で自然環境の保全や作物の動物被害の対策の勉強をし、狩猟免許も取得しました。当時、先に卒業した友人が上越市に移住し、NPO法人で地域活性化の取組の仕事をしていました。そこには自然環境の保全や獣の被害の対策などの取組もあったことから興味を持ち、そのNPO法人のインターンシップに参加しました。その時に上越市内で農業後継者を探している農家さんと出会い、すぐに意気投合したので、上越市のおためし農業体験を使い、実際に稲刈りを体験しに行きました。加えて狩猟がすごく活発だということを聞いたので、移住して農業研修生としてやっていこうと決意し、令和2年3月に上越市に移住しました。その後3年間の研修を経て、去年4月から専業農家として農家の後継者となり、独立しました。

移住後の暮らしについて

 移住前後の生活環境の違いについて、移住前は千葉で学生をしていたので、高校に通いながら家に帰ってアルバイトをするという生活でした。上越市に移住してからは自分で車を持ちましたので、どこに出かけるのにも不便はないと感じています。
 上越市に移住して良かったことというと、車移動になった代わりに、どこに行っても駐車場が整備されているので、市の関係の手続や病院、買い物など、車があればどこに行っても苦労しないなっていうのは、とても感じたところではありました。

冬の過ごし方

 まずは、農業面です。畑には雪が大体30cm、多くても40cm位の積雪量になり、野菜が雪に埋まります。雪の中に埋まった野菜を雪下野菜と言い、雪に埋まることで糖度が上がって甘みがとても増します。雪の下で保存されているので風が当たらず、とても綺麗な状態が保たれます。秋に出荷するよりも単価が高くなるので、農家としてはありがたいです。
 それ以外の仕事としては、自分が移住した時に友人が就職していたNPOの方に、当時すごく支援していただいたので、冬場、味噌の仕込みを手伝っています。これは機械ではなく手作業で、味噌を麹から混ぜて仕込んで熟成させて出荷しています。このほか、雪下ろしの仕事も一緒にしています。これとはまた別に、市民の森という観光施設で行われる、子どもたちを対象とした日帰りキャンプのイベントがあり、キャンプの補助スタッフとして仕事をさせてもらったりもしています。
 地域行事では、オーマラという小正月行事がありまして、ここでは子どもたちが昼間に藁を集め、夜に集めた藁で塞の神を作ります。普通だとこの塞の神に火をつけて終わりですが、我々のところでは塞の神の周りで松明をもって走り回り、前の人の頭をひっぱたくという、すごいお祭りになります。これは無病息災と子孫繁栄を祈るという意味がありまして、頭をたたくことで厄を落とすという意味合いがあります。
 私が趣味で行っている狩猟ですが、冬場、雪が降ると数人から十数人のグループを作りまして、山の中で巻狩(まきがり)という猟を行ないます。事前に、何人で山に入って、どういう動きをして獲物を囲い込むかという作戦会議をしてから、現地に行き、山の中では無線でやり取りをしながら獲物を追うという狩猟方法になります。ただ、獲るよりも山の中から仕留めた獲物を降ろす方が大変という実情もあります。最近はドローンを使い始めまして、ドローンで上空から山の中を撮影して獲物を探すという新しい取組もしています。仲間と一緒に取ってきた獲物で、ジビエ料理を自分で作ることも冬場の楽しみになっています。

フリートークの主な質問と回答(一部抜粋)

Q:物件の探し方について、物件情報の収集方法、利用したツールなどを教えてください

猪又さん
​ 私たちはまず、ネットで物件を検索しました。そして、ネットで見た物件のオーナーさんに直接連絡を取って、家賃交渉などをしました。不動産業者を通さないことによる手間はありませんでした。むしろオーナーさんと直接顔を見てお話できたので、最初にお家のいいところを教えてもらったり、「古い家なので、ここが○○(まるまる)だよ。」と教えてもらったりできたのですごく良かったです。あと、交渉で家賃をちょっと下げていただき、ネットの情報より安く借りることができました。オーナーさん自身がネットに物件を掲載しているということはあまりなかったので、運が良かったと思います。

古岩さん
​ 私はちょっと特殊な例になります。最初は友達から紹介してもらったNPOの事務所の2階の部屋を1年間間借りさせていただきました。その時にそのNPOで元々理事長やっていた方が、建築関係の仕事をされており、その人づてで空き家が出たことを直接教えていただきました。そのため、その空き家のオーナーさんとすぐ顔合わせをして、家の中も内見させていただいて、自分が耕作する田んぼとすごく近い物件だったので、すぐに決めました。

Q:冬場の寒さ対策について教えてください

古岩さん
​ 私は部屋の中でも服を着込むようにしています。全部の部屋に暖房をつけると暖房代が大変なので、ちょっと厚めに服を着ておいて、長時間過ごさない部屋は暖房を付けず、普段過ごす部屋はエアコンで暖房をしっかりかけるようにしています。元々寒がりなので、何でこっちに来たはてなマークという話になってしまうのですけど、千葉にいる頃よりもかなり厚着しています。むこうにいたときは3~4枚着ていましたが、こっちでは分厚いインナーも含めてさらに1枚増えています。

猪又さん
 家は暖房をフルに使っています。部屋のほかに、廊下にもストーブをつけたり、窓からの冷気対策として、断熱シートを窓全面に貼ったりしています。それを貼ることによって少し寒さが軽減されている気がします。
 暖房は石油ファンヒーターを使っていますが、エアコンも使っています。ストーブが火事の原因になると怖いので、寝る時はストーブを消してエアコンをつけています。また、東京にいた時はコタツを使っていませんでしたが、上越市に来てこたつを使うようになりました。燃料費は冬場になると高くなっているなとは感じています。

Q:上越市の冬の暮らしで、これは絶対車や家にあったほうがいい、これがあると冬の生活が便利になるというものがあれば教えてください

猪又さん
​ 私は運転免許がないので運転はしないのですが、夫は、角スコップは常に車に入れておいた方がいいと言っていました。あと、ご近所さんはかなり大型の除雪機を持っています。そこまで大型のものではなくても手で押して使うくらいの除雪機があれば便利だとは思いますし、私たちも購入しました。

古岩さん
​ 車の中に入れておくとしたら、先程の角スコップに加えて、車の上に積もった雪を落とすためのスノーブラシもあった方がいいと思います。車のエンジンをかけて暖機運転している間に、車の上やフロントガラスに積もった雪をスノーブラシで落としてから出発することはシーズン中何回もあります。

Q:雪道の運転は大変ですか

古岩さん
 大変かと言われれば大変です。上越市内は除雪がすごくちゃんと動いているので、雪で運転することができないということはほとんどないです。ただ、道路が夜間冷やされて路面が凍結する「アイスバーン」の状態になると、車のブレーキが非常に効きづらくなるので、普段ブレーキをかける3倍くらいの距離からブレーキをかけ始めます。なおかつ急ブレーキを踏むとスリップすることがあるので、すごく柔らかくブレーキをかけていく必要があり、すごく気を遣うなと思いました。
 あと、何回かホワイトアウトの経験をしたことがあります。海際は風が強く、大雪になると前が見えないくらいの状態になります。そうなると前がものすごく見えにくくなるので、徐行運転ぐらいまで速度を下げて、とにかく追突をしないように安全運転を心がけながら、なんとかその中を運転したという経験があります。

Q:同じ上越市内でも場所や時間によって天気は変わるものですか また、車の四駆(4WD)は必須でしょうか

古岩さん
 上越市内でも降り方はかなり変わります。海側は降っているけれど山側は晴れているということはありますし、その逆もあります。なおかつそれが1日の中で何回も入れ替わるということもありますので、天気予報が割と当てにならないというのはこっちに来てから感じました。あくまで目安として天気予報を見ています。
 車の四駆ですが、国道やバイパスのような幹線道路だけを走るのであれば二駆のスタッドレスでもいいのかなと思いますが、ちょっと坂道があるようなところなどになると、四駆でないと凍結路面が登れないということがあるので、できれば四駆を推奨したいと思います。二駆で万が一動けなくなると、そこで交通が止まってしまうので、いろいろ走り回ることを考えるのであれば、四駆が安全かなと思うところです。

猪又さん
​ 古岩さんが話していた通り、行く場所行く場所で、晴れていたのにこっちは雨だなとか、天気は変わりやすいのかなと私も思っています。あと、東京にいた時は、冬でも結構晴れ間が多いですが、私の出身の新潟市と上越市の2か所では、冬は割と晴れ間が少ない気がしています。でも、上越に来てから虹をすごくよく見るようになりました。山の方で雨が降っているような時に虹がすごくきれいに見ることができます。

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