本展は終了しました。
コレクション展「かわいい美術」チラシ [PDFファイル/1.49MB]
私たちの日常にあふれている「かわいい」という言葉。実は奥深くてさまざまな意味を含んでいます。本来は「不憫だ」「気の毒だ」という意味を持った言葉でしたが、時代とともに変化し「愛らしい」の意味に転じます。現代では、「ゆるい」「ゆめ」などの言葉が付され、本来の意味に微妙なニュアンスを加えた言葉に変化しています。
本展では、「高校生キュレーター」として半年間展覧会の企画・準備に関わってきた高校生10人が当館コレクションの中から作品をセレクトし、展示します。
彼らの感覚で選んだかわいい作品について、見た人それぞれがどんな感情を持つでしょうか。絵画や彫刻、写真、工芸の幅広い分野にわたって、上越弁で言うところの「ばっか かわいい」美術を紹介します。
高校生キュレーター活動の様子
令和5年(2023年)1月4日(水曜日)~3月12日(日曜日)
午前10時~午後4時
(注)2月11日(土曜日)は「キャンドルナイト」のため午後7時まで延長開館。(荒天、少雪の場合中止)
月曜日(1月9日は開館)、1月10日(火曜日)、2月24日(金曜日)
一般 510円(410円)/小学生・中学生、高校生 260円(210円)
(注)幼児及び上越市内の学校に通う小学生・中学生は無料
(注)本展に限り、上越市内の高校生と上越市在住の18歳以下の方は無料
(注)( )内は20名以上の団体料金
(注)年間入館券、市内施設の共通入館券でも入館できます。
私たちは小さな動物や子どもを見ると、つい、「かわいい」という言葉が出てしまいます。第1章では、「小さいもの、弱いものにひかれるさま」、「あどけなく愛らしいさま」という本来の意味に沿って、誰もが「かわいい」と感じるような、いわゆる「ベタ」な「かわいい」を集めました・展示作品には、一様に優しさや、はかなさが宿っているような気がします。
小林古径「丘」
内田邦夫「印花文大壺」
日常にあふれている「かわいい」という言葉ですが、実は奥深くてさまざまな意味を含んでいます。近年では、広く好ましさや親しみを感じさせるものにも「かわいい」という言葉を使うようになりました。第2章では、「きれい」や「おしゃれ」の要素も含みながら、洗練されたかわいらしさを感じる作品を紹介します。
加山又造「蝶(ペルシャ猫)」(Jマテ.ホールディングス株式会社寄託)
柴田長俊「一華」
「かわいい」という言葉は、「きもかわ(気持ち悪いけどかわいい)、「ゆるかわ(ゆるいけどかわいい)」のように、反対の意味を含む言葉を取り込んで意味を拡大してきました。ここでは、お世辞にも「かわいい」とは言えない作品を紹介し、展示の締めくくりとします。最初はかわいいと感じなかった作品でも、見ているうちに、じわじわとかわいらしくかんじられるかもしれません。
鳥海青児「埴輪」
磯野霊山「布袋図」
展覧会に合わせ、さまざまなイベントを開催します。気軽にご参加ください。
(注)新型コロナ感染拡大防止のため、来館者名簿の記入、消毒、検温にご協力をお願いします。
(注)状況により、イベントの日程・内容の変更や、開催が中止になる場合があります。
展示に関わった高校生10人が作品解説に挑戦します。
雪深い高田の冬と美術館に親しむイベントとして、庭園内に雪灯籠を作ります。画室で雪にちなんだ和菓子と抹茶を提供します。当日は、小林古径生誕記念日にちなみ入館無料です。
(注)荒天や少雪の場合は中止
キャンドルナイトの様子
おしゃべりを楽しみながら鑑賞できます。学芸員も時々おしゃべりに加わります。
幼児から大人まで楽しめる気軽なワークショップを開催します。
1月:「墨流しでしおり作り」
2月:「マーブル模様のキャンドル作り」