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城下町高田の町家を巡る「越後高田町家三昧」

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年9月18日更新

 城下町高田の歴史や文化が漂う町家や雁木を巡ってみませんか。
 高田には、個性豊かな町家が現存しています。
 「越後高田町家三昧」では、歴史ある高田の町家や雁木を紹介します。

 越後高田町屋三昧ロゴと旧今井染物屋茶の間写真

城下町高田の歴史・文化

城下の役割

 高田のまちは、慶長19年(1614年)徳川家康の六男松平忠輝によって築かれた高田城の城下町です。
 高田の城下町は、地理的・経済的条件などを考え計画的に造られました。
 城下町を発展させるために、街道が城下を巡るように整備し、その街道に沿って、交通・運輸にかかわる町や、商業・流通にかかわる町などを配置しました。
 さらに、専門的技術をもつ職人たちの町も配置するなどして、各町が城下都市のそれぞれの役割を持てるよう成立させました。

武家町と町人町・寺町

 高田城の周りには武家町が造られました。現在使われている東城・西城・南城・北城の町名は城からの方角を示し、大手町や大町の一部とあわせ、武家が住んでいた地域でした。
 一方、町人町は、現在の南本町・本町・北本町・東本町・仲町・大町の各通りに整然と造られました。高田城下町は、およそ40の「個別町」から構成されていました。
 また、西側には寺院を集めて寺町を形成するとともに、街道の出入口付近にも寺院を配置しました。  

町家とは

 間口が狭く、奥行きの長い家の造りを「町家造り」といい、狭い土地に多くの町民が住むためと間口の幅で税が決まったことから造られるようになりました。雁木から戸を開けて家に入ると約1メートル幅の土間が奥まで一直線に通り、その片側にミセ、チャノマ、ザシキ(仏間)、中庭、蔵と続き、台所、風呂、便所は土間の奥の中庭に面して並んでいます。チャノマは吹抜けで、その間に階段と渡り廊下があり、オモテニカイとウラニカイに分けられます。
 両隣の家とは壁一つで接しているため、吹抜けに天窓が取り付けられ、明かり採りやいろりの煙出しになっています。
 高田には、現在でも多くの町家造りの建物が残っており、最近では、町家造りの建物をリノベーションしてオフィスや喫茶店、民泊施設など、新しい姿に生まれ変わっている町家もあります。   

 町家図面

 (引用:町家読本―高田の雁木町家のはなし―より)

 土間(写真) チャノマ上部の吹き抜け(写真) 中庭(写真)

雁木とは

 江戸時代、「この下に高田あり」と高札が立てられたほどの豪雪地帯である高田では、冬期間でも人々の往来ができるよう、家の前に張り出した庇である「雁木」が造られました。雁木ができたのは、城下町が整った松平光長時代以降と考えられています。雁木は、城下町の街道沿いなどの町人町に並び、上越市には現在でも日本一の長さを誇る雁木通りが残っています。
 雁木は母屋の一部であり、雁木の下は私有地なので、雁木の庇の高さや雁木の下の舗装も一軒一軒異なります。雁木は厳しい雪国の環境の中で作られた互助の精神の象徴である伝統的な建造物と言えるでしょう。

雁木の種類

  • 「造り込み式」:雁木の通路部分の上に物置や住居スペースがあるもの。比較的古い形態の雁木とされ、近年では数が少なくなってきています。
  • 「落とし式」:町家のオモテニカイの採光と通風を確保するため、平屋の雁木を母屋に付けたもの。明治以降に造られました。

 造り込み式雁木(写真) 落し式雁木(写真) 雁木通り(写真)

高田の町家紹介

 町家には、外観からは想像がつかないほど魅力的な空間が広がっています。
 高田のまちの懐かしく、新しい魅力が詰まった雁木や町家巡りをしてみませんか。
 (注)個人が所有する町家については、内部見学ができない場合があります。公開日などをご確認の上、お出かけください。

旧今井染物屋(市所有)(市指定文化財)

 旧今井染物屋外観写真 旧今井染物屋内観写真

 江戸時代後期に建てられた高田に現存する最大かつ最古の町家建築の一つです。、雁木は古い形式といわれる「造り込み式」で、江戸時代から染物屋を営み、多くの職人や使用人が住み込みで働いていました。高田の町でも特に大きなチャノマの吹抜け空間は、雪国の町家のわりに細めの部材の梁組と、整然と組まれた貫が端正な表情を見せています。
 令和元年8月に、市の文化財に指定されています。

 詳しくは、旧今井染物屋のホームページをご覧ください。

旧今井染物屋の公開休止について

 建物の保存と活用に向けた改修工事などのため、6月から建物の公開を休止しています。
 なお、再開の時期は改めてお知らせします。 

旧金津憲太郎桶店(市所有)

 旧金津憲太郎桶店内観(写真) チャノマ(写真)

 旧金津憲太郎桶店は、江戸時代後期の町家と推定されています。桶職人の仕事場など、懐かしい暮らしの様子が見られます。

 詳しくは、旧金津憲太郎桶店のホームページをご覧ください。

旧金津憲太郎桶店の見学について

  下記の公開日は、旧金津憲太郎桶店の内部を見学することができます。事前申し込みは不要で、見学は無料です。

  (注)小中高校生の総合学習などで公開日以外に見学を希望される場合は、見学希望日の3日前(土曜日、日曜日、祝日を除く)までに文化振興課に電話、ファックスまたはメールでご連絡ください。

公開日時(予定)

  • 令和3年2月6日(土曜日)、7日(日曜日) 午前10時から午後4時まで

町家交流館高田小町(市所有)(お休み処)

 高田小町外観(写真)

 明治時代に建築された町家「旧小妻屋(こづまや)」を再生・活用した交流施設です。集会、イベント、文化活動のほか、城下町高田のまち歩きの休憩、案内所としてご利用ください。また、雁木などの高田の歴史に関する展示や、町家の特徴である吹抜け、土蔵を見学できます。

 詳しくは、町家交流館高田小町のホームページをご覧ください。

休館日

 各月第4月曜日(この日が休日にあたるときは、その翌日)

開館時間

 午前9時~午後10時

かぼちゃ亭(お休み処)

 かぼちゃ亭(正面写真) かぼちゃ亭(内装写真) 和雑貨(写真) 

 住居であった町家を活用し、地元市民手作りの「和雑貨」などを展示しています。お休み処としても開設していますので、お気軽にお立ち寄りください。

開設日

  建物周辺で開催されている四・九の市(4と9のつく日)に合わせて開設しています。

職人町の趣が残る町家

 岸波紋章店(看板写真) 岸波紋章店(店写真) 

 高田城下町は、およそ40の「個別町」から構成されていました。大町通り沿いには、南から「上職人町」「下職人町」「新職人町」と呼ばれる個別町があったことから、職人の町であったことがうかがえます。
 大町5丁目周辺では、現在でも長く続く雁木通りや紋屋「モンヤ」、塗師屋「ぬしや」など、昔ながらの看板を見ることができます。 

産毛屋(うぶげや)

 うぶげや ショーウィンドウ(写真)

 1614年創業、江戸時代から14代続く毛抜き職人の技や品々をショーウィンドウで紹介しています。初代高田城主・松平忠輝も愛用していました。
 現在は住居になっているため、ショーウィンドウのみ見学可能です。

瞽女ミュージアム高田(国登録有形文化財)

 ごぜミュージアム写真(正面) ごぜミュージアム写真(施設内)

 昭和12年築で麻糸商の住居であった「麻屋高野」を改装し、三味線を片手に村から村を旅した盲目の女旅芸人「瞽女(ごぜ)」の資料を紹介するとともに、瞽女を鮮烈な赫(あか)で描いた「斎藤真一」の作品や記録映像を見ることができるミュージアムです。

 詳しくは、瞽女ミュージアム(外部リンク)のホームページをご覧ください。

休館日

  • 通常:土曜日、日曜日のみ開館
  • 春、夏、秋の企画展開催期間中:毎週水曜日

開館時間

  午前10時~午後4時

入館料

  協力金として大人500円、学生300円、障がい者・小中学生無料

大鋸町ますや主屋(国登録有形文化財) 

 ますや(外観) ますや(吹抜け)

 1868年秋(明治元年)、越後高田の大鋸町(おがまち)(現:仲町6丁目周辺)に「ますや」が建造されました。(「ますや」とは、「桝屋自転車店」を経営していた町家所有者がつけた屋号のことです。)江戸時代の名残である低い屋根の造り「差し掛け」となっており、現存する古い町家の1つです。
 現在は、頸城平野の郷土史とまちづくり活動を研究支援するNPO法人の拠点として利用しています。事務所を開設している日は、内部見学が可能です(不定期)。(資料提供:頸城野郷土資料室)

 旧幸村家住宅(国登録有形文化財)

 旧幸村家住宅

 幸村家住宅は、大正6年に建てられた元鉄工場主の住まいであり、見事な欅造りの吹抜けと、漆塗りの箱階段、渡り廊下、自作の鉄製手摺は必見です。また和室の造作と繊細な建具も、大正浪漫を奏でています。
 現在は事務所として利用しているため、外観のみ見学可能です。

その他

 紹介した町家のほか、呉服店の町家、醤油や味噌を醸造している町家、カフェや民泊を営む町家など、高田には魅力的な町家が沢山あります。高田のまちなかを散策しながら、現存する様々な町家を探してみてください。

町家位置図

町家位置図

城下町高田まち歩き参考情報

 城下町高田のまちの魅力をもっと詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

城下町高田まち歩きガイドブック

高田まちなみ歴史散策(リーフレット)

城下町高田の町家等をリノベーションしたお店紹介(企画政策課)