概要
近年、観光振興をこれまで以上に地域活性化の重要課題として位置付け、取り組む地方自治体が急速に増加しています。これは、長引く経済不況とグローバリズムの浸透する中で、地域の経済基盤を少しでも維持し、強化しようとする切実な取組でもあります。
上越市においても、地域の経済基盤強化の一環としての観光産業の充実、発展への期待は大きいものがあります。しかしながら、当市における観光の実態をみると、数々の歴史的遺産、全国的にも有名な高田公園の桜など、観光資源に恵まれていると言われながら、地域経済において十分な基盤を持つ状況までには至っていません。さらに全国的な傾向として、名所旧跡や観賞型の観光ニーズが低下傾向にあるなどの厳しい側面も現れてきており、早急な対策が求められるところとなっています。
本調査は、昨今の観光をとりまく情勢の著しい変化をふまえ、当市の観光発展のための課題抽出・整理と具体策の提案を行い、すでに実施されている様々な観光振興策に寄与するとともに、さらに長期的な視点での当市における観光振興の在り方に関して検討することを目的に実施しました。
推進体制
- 市民研究員:公募による市民6名
- 事務局及び研究スタッフ:上越市創造行政研究所
所属・役職は当時のものです。
研究成果
概要
報告書
報告書データ
上越市における観光の現状と新たな観光振興策に関する調査報告書(平成14年3月発行)
報告書全文 [PDFファイル/2.45MB]
構成
- はじめに、市民研究員制度の概要、目次
第1章 観光振興の意義と重要性 - 1-1 国内観光の新たな動きと課題
1-2 上越市にとっての観光振興の意義
1-3 これからの観光地づくり
第2章 上越市における観光の現状と対策 - 2-1 来訪者数の動向
2-2 観光動向調査の結果
2-3 上越らしい観光振興の方向性
第3章 上越らしい観光振興策の提案 - 3-1 「ネットワーク型観光」への展開
3-2 「学習観光」の推進
3-3 「兼観光」の推進
3-4 コーディネート組織の整備
第4章 上越市の観光の発展を目指して - 付録 観光動向調査集計結果(データ集)
- 1 観桜会動向調査
2 夏季観光動向調査
3 会議出席者の動向および兼観光に関する意向調査