この石仏は、背面に水乞いの願文を納める穴が二つ穿たれており、像高135.5センチで、鎌倉時代に造られたものと推定されています。
妙高市の関山石仏群(新潟県文化財)と同様の「いけ込み式」といわれる法定寺石仏群の本尊です。「いけ込み式」とは、上半身のみ彫られ、下部は地中に埋められた石仏のことです。
法定寺を起点に、「いけ込み式」石仏が浦川原区横住、岩室、三和区に70数体分布しています。これらは、一名「雨乞地蔵」ともいわれ、降雨を祈願する目的で、各地域の池の周りに祀られるところが何ヶ所かあります。特に、三和区では雨乞行事を今も残しています。
平成8年12月24日に旧浦川原村の文化財に、平成19年6月1日に上越市文化財に指定されています。