「花」をテーマにした美術作品は多くありますが、自然に咲いている草花を写生したもの、植物を文様として意匠化したもの、人物や動物など他の題材と組み合わせたものなど、表現の仕方は様々です。また、特定の題材とともに描かれることで意味を持つ作品もあります。富裕や長寿を寓意とする草花や動物等を描いた「花鳥画」、冬の厳しい寒さに耐えて凛とした姿を見せる松・竹・梅を描いた「歳寒三友」などは、中国絵画の影響を受けて日本で広く描かれるようになった画題です。
本展では、所蔵品の中から花をテーマにした作品を展示するとともに、美術史のなかで画題にされてきた植物について、故事や説話とともにご紹介します。日本画、洋画、工芸など、分野を横断した「花にまつわる」作品の数々をお楽しみください。
令和6年12月7日(土曜日)~令和7年3月9日(日曜日)
月曜日(1月13日、2月24日は開館)、祝日の翌日、12月29日(日曜日)~1月3日(金曜日)
午前10時~午後4時
区分 | 個人 | 団体 | 障がい者手帳をお持ちの方と 介助者1名 |
年間入館券 | 5館共通入館券 |
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一般 | 510円 | 410円 | 260円 | 1,500円 | 1,000円 |
高校生 | 260円 | 210円 | 130円 | 700円 | 500円 |
小学生・中学生 (市外) | 260円 | 210円 | 130円 | 700円 | 450円 |
(注)5館共通券など、ほかの割引との併用はできません。
以下のいずれかに該当する方の入館料が半額となります。
(注)5館共通券など、ほかの割引との併用はできません。
以下のいずれかに該当する方の引率者・付き添い・介助職員については、入館料が無料となります。
同じ「花」をテーマにした作品でも、日本画・洋画・版画といった技法の違いをはじめ、風景画・静物画、花と人物・動物など、表現方法は多岐に渡ります。
本章では花をとりまく多様な表現について紹介します。
「花」は、工芸の世界でも題材として親しまれてきました。絵画のように描かれた絵付け作品だけではなく、花びらや葉の部分の形をデフォルメした「植物文」を装飾として使用した作品もあります。
本章では、北大路魯山人やエミール・ガレの作品を通じて、日本と西洋の工芸作品における装飾の違いや、平面とは異なる作品の魅力を紹介します。
「花」が描かれている作品の中には、日本や中国の故事や説話などから画題を取ったものが多く見られます。それぞれの作品にどのような物語があるのか想像してみるのも楽しいでしょう。
本章では、描かれた画題に注目し、花にまつわる物語を紹介します。
展覧会に合わせ、さまざまなイベントを開催します。お気軽にご参加ください。
(注)状況により、イベントの日程・内容の変更や、開催が中止になる場合があります。
当館学芸員の解説で作品を鑑賞します。
雪深い高田の冬と美術館に親しむイベントとして、庭園内に雪灯籠を作ります。
画室では、古径作品にちなんだオリジナル和菓子と抹茶を提供します。
展覧会にちなんで、花のハーバリウムを作ります。