明治44年(1911年)1月12日、当時のオーストリア・ハンガリー帝国の軍人テオドール・エドラー・フォン・レルヒ少佐が、ここ上越市において日本で初めてスキーの指導を行いました。これが日本のスキーの始まりです。
レルヒ少佐はわが国の軍事視察を目的として来日し、1年余りを高田で過ごしました。この間、陸軍第13師団の長岡外史師団長ら良き理解者に恵まれ、スキーの指導にも熱心に力を注ぎました。
今日のスポーツ・レジャーとしてのスキーの隆盛を見るとき、レルヒ少佐を始め当時情熱的にスキーの普及に努めた人々の先見性は、大いに称えられるべきでしょう。
この記念館はスキー発祥80周年を記念して建設され、平成4年(1992年)4月にオープンしました。さらに、長野オリンピック冬季競技大会の開催に向け、日本のスキー発祥の地「上越市」を全国にアピールするため、増築工事を行い、併せて展示内容の充実を図り、平成9年(1997年)2月に新装オープンしました。
当記念館は、スキーが伝わった当時の貴重な資料やレルヒ少佐の遺品などを展示し、上越はもとより、県外からも多くの皆さんが訪れています。また、全国からスキー用具や関係資料を寄贈いただき、レルヒ愛用の品もご遺族のご厚意により多数寄贈いただくなど、収蔵品の充実も図られました。
日本スキー発祥記念館外観
〒943-0893 新潟県上越市大貫2丁目18番37号
電話番号:025-523-3766
4月~10月:午前9時~午後4時30分
11月~3月:午前10時~午後4時
(注)入館は閉館時間の30分前まで
月曜日(月曜日が休日のときは翌日)、休日の翌日、年末年始(12月29日~1月3日)
(注)ゴールデンウィーク、観蓮会期間中は無休
区分 | 個人 | 団体 | 5館共通入館券 |
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一般 | 460円 | 310円 | 1,000円 |
高校生 | 160円 | 100円 | 500円 |
小学生・中学生 | 160円 | 100円 | 450円 |
市内5館の歴史・文化施設を巡る、お得な共通入館券です。販売場所は、下記の対象施設です。
以下の対象者は入館料が減免となります。
ただし、5館共通入館券は除きます。
以下のいずれかに該当する方の入館料が半額となります。
スマートフォンで使える障害者手帳アプリ「ミライロID」(MIRAIRO ID)もご利用いただけます。
一本杖をもった等身大のレルヒ少佐が迎えてくれる。墺国式(オーストリア式)スキー術を写真パネルで解説しているほか、スクリーンで日本スキー発祥の歴史や発展などを紹介。
日本スキーの歴史年表とともに、発祥当時の貴重な文献やスキー用具と技術の変遷について紹介。
様々なスキー関連資料や金谷山のスキーの歴史を紹介。
レルヒ少佐の遺品類を展示し、晩年過ごした部屋も再現してある。姉妹都市であるリリエンフェルト市からの贈り物も併せて紹介。