慶長19年(1614年)に築城され、高田城のシンボルであった三重の櫓を、市政発足20周年記念事業として、平成5年(1993年)に建設しました。
高田城跡が新潟県の指定史跡であることから、築造に際しては、絵図や古文書の検討、発掘調査など詳細な調査・研究を行い、設計に活かしました。
規模は、稲葉正通時代の「高田城図間尺」の数値とほぼ同様で、外観は松平光長時代の「本丸御殿絵図」を参考としました。
1・2階は展示室になっており、高田城などに関連する展示を行い、3階は展望室になっています。
平城の高田城には、他の平城と違った二つの注目すべき点があります。一つは天守閣が建築されなかったこと、二つ目は石垣が積まれていないことです。天守閣は平城のシンボルとして、近世城郭の代表的な建築物とされています。それに代わるものとして三重櫓(注)が建設されました。また、石垣のない平城は稀で、高田城の特徴とされています。その理由は、大坂冬の陣の直前で工事を急ぎ、わずか約4か月で竣工させたことと、石材が付近になく集める余裕がなかったことなどであると思われています。
また、外堀は自然の河川を利用して作られ、非常に幅が広いことが特徴です。
(注)築城当初は二重の櫓でしたが、松平光長の時代に地震で崩壊し、三重の櫓を新たに建設しました。
江戸時代の高田城をコンピューターグラフィックスで再現したVR(バーチャルリアリティ)が高田城三重櫓で体験できます。マウス操作により、高田城の建物の内部や高田城周辺を自由に移動し、体感することができます。
VRを体験している様子
平成26年度に、一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューローが主催する「日本三大夜城」認定事業において、高田城が大阪城、高知城とともに「日本三大夜城」に認定されました。今後も高田城三重櫓のライトアップや桜並木のトンネルをライトアップした「さくらロード」などの取組を通じ、高田城址公園の景観美を多くの人々に楽しんでいただきたいと思います。
一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューローが主宰する全国約4,300人の「夜景鑑定士」の投票を元に、現地調査を経て、さらには夜城を活用した夜間イベント(ライトアップ等)を積極的に行っているなど7項目の認定検証項目により、厳正かつ公平な審査を行い決定されたもの
平成29年4月6日(城の日)に、高田城が公益財団法人 日本城郭協会の「続日本100名城」に選定されました。
公益財団法人 日本城郭協会が約300名の熱心な城郭ファンからの応募に基づきリスト化した500城から城郭の専門家6名による選考、審議を経て選定されたもの
(注)高田城三重櫓が休館の場合は、上越市立歴史博物館で対応しています(スタンプの置き場については、施設入口の案内をご確認ください。) 。
月曜日(月曜日が祝日のときは翌日)、祝日の翌日、12月29日~1月3日
(観桜会、ゴールデンウィーク期間中は無休、その他臨時休館することがあります。)
区分 | 個人 | 団体 | 歴史博物館との 共通入館券 |
5館共通入館券 |
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一般 | 310円 | 160円 | 620円 | 1,000円 |
高校生 | 160円 | 80円 | 320円 | 500円 |
小学生・中学生(市外) | 160円 | 80円 | 320円 | 450円 |
市内5館の歴史・文化施設を巡る、お得な共通入館券です。販売場所は、下記の対象施設です。
以下の対象者は入館料が減免になります。
ただし、歴史博物館との共通入館券、5館共通入館券は除きます。
以下のいずれかに該当する方の引率者・付き添い・介助職員について、入館料が無料となります。
以下のいずれかに該当する方の入館料が半額となります。
スマートフォンで使える障害者手帳アプリ「ミライロID」(MIRAIRO ID)もご利用いただけます。
〒943-0835 新潟県上越市本城町6-1(高田城址公園内)